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【補助事業者に聞く】ZEH+改修をした理由と、住んでみての実感
2026年08月24日
令和8年度「既築住宅のZEH+改修実証支援事業」は、既存戸建住宅をリフォームして、ZEH+相当の断熱性能及び省エネ性能以上になるように改修をすることで補助が受けられる事業です。本記事では、昨年度事業を活用して実際に既存戸建住宅を省エネ改修した方々にお話しを伺い、改修したきっかけや実際に住んでみて実感したZEH+改修のメリット、補助金活用のポイント等をご紹介します。
なぜ今、既存住宅の「省エネ改修」なのか?
近年、夏季の記録的な猛暑や冬季の寒暖差など気候変動の影響が深刻化し、エアコンや給湯設備の稼働時間増加に伴う光熱費の負担に頭を悩ませているご家庭は多いのではないでしょうか。世界情勢の影響によるエネルギー価格の変動も重なり、家計への影響も大きくなっています。
また、夏季は住宅内での熱中症、冬季はヒートショックなど、健康面での観点からも住宅内での温熱環境に対する関心が高まっています。
こうした背景から、高い断熱性能と太陽光発電などによってエネルギー収支ゼロ以下を目指し、環境面、経済面のみならず、健康面でも貢献が期待される「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の需要が高まっています。新築戸建住宅においては、徐々にZEH普及が進んでおり、「これからの住まいの新常識」となりつつあります。
しかし、「ZEHは新築」というイメージが強いのではないでしょうか。
実は、「今住んでいる住宅を省エネリフォームする」ことや「既築住宅を省エネリフォームし住み替え」をすることで、ZEH+相当の住まいへとアップグレードすることができます。
今回は、令和7年度「既築住宅のZEH改修実証支援事業」補助金を活用して省エネリフォームを行った方々にインタビュー。「なぜ改修しようと思ったのか?」という動機から、「住んでみて実感した変化」まで、気になる本音を伺いました。
事例①~家中どこにいても快適!住み慣れた家を改修し光熱費1割カットへ~(北海道・50代)
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住居データ |
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住居形態 |
木造地上2階建 |
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築年数 |
45年 |
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居住者 |
3名 |
改修のきっかけは、経年劣化に伴う設備の老朽化や、季節ごとの「暑さ・寒さ」に対するお悩みでした。新築購入や建て替えではなく既存住宅のリフォームを選ばれたのは、予算面はもちろん、何より「住み慣れた思い入れのある家をこれからも活かしたい」という強い思いから。
水回りの刷新やリビングの広さを確保するといった間取りの工夫とともに、住まい全体の断熱性を見直す本格的な省エネリフォームへと踏み切りました。その後押しとなったのが、施工を手掛けた建築会社から「既築住宅のZEH改修実証支援事業」に関する提案でした。補助金制度を活用できたことで、全体の工事費用約2,800万円のうち約400万円をカバーできました。補助金を受け取れたことから、「玄関ドア」は、より断熱性の高いスペックのものへとグレードアップすることが実現しました。
工事を終え、実際にZEH+相当の断熱・省エネ性能を確保した自宅で暮らしてみると、住み心地の変化に驚いたとのことです。中でも、「家全体の温度差がなくなったこと」。冬場や夏場に部屋ごとの寒暖差を感じにくくなり、どこにいても年中快適に過ごせる空間へと生まれ変わりました。
さらに、光熱費についても「以前に比べて1割ほど削減できた実感がある」とのこと。住宅全体の断熱・省エネ性能を高めたことで、快適な暮らしと家計へのやさしさを両立させた満足度の高い住宅となりました。
事例②~住み替えリフォームで叶えた!エアコン1台で快適な家づくり~(岐阜県・30代)
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住居データ |
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住居形態 |
木造地上1階建 |
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築年数 |
66年 |
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居住者 |
3名 |
生活拠点の変化をきっかけに、引っ越しを伴う住まい探しをスタートされました。新築の購入や建て替えではなく既存住宅のリフォームを選んだ理由は、「予算を考えたときに、使えるものは有効活用したい」という選択からでした。改修した住宅の元々の間取りが、自分たちの思い描く理想の暮らしと近かったことも決め手となり、既存住宅を所有しての大規模改修の道を選択されました。
リフォームにあたって施工会社からの提案で知ったのが、「既築住宅のZEH改修実証支援事業」の補助金制度でした。夏の暑さや冬の寒さが厳しい地域柄だからこそ、窓・サッシや断熱材といった「住まい全体の断熱性能」を高めることが不可欠だと考え導入を決意されたとのこと。補助金を活用できたことで、断熱工事はもちろん、省エネ性能の高いエアコンの導入まで実現し、最終的に全体工事費用の約1割に当たる補助金を受けることができました。
こうしてZEH+相当の断熱・省エネ性能を確保した自宅で暮らし始めて実感したのは、断熱・省エネ性能がもたらす圧倒的な快適さだったといいます。冬場は、「断熱材と窓のおかげで、家全体が本当にあたたかい」といいます。取材を行った7月中旬の暮らしについても、「エアコン1台で家全体を回していますが、家中しっかり冷えて充分快適です」と、高い断熱性能を肌で実感されています。
また、オール電化への変更に伴い電気代の上昇を心配していたものの、結果的には「以前とそれほど変わらず、とても助かっている」と家計面でも高い満足感を得られています。
最後に、実際に補助金を活用した経験から「申請期間や工事期間の要件があるため、リフォーム会社と早めに工事スケジュールを確認しておくことが大切」という貴重なアドバイスもいただきました。補助金をスムーズに活用するためには、信頼できる施工会社としっかり連携し、スケジュール感を持って計画を進めることが申請のポイントと言えそうです。
令和8年度ZEH+改修実証支援事業とは
事例でご紹介したように、リフォーム(改修)は「住み慣れた我が家を快適にする手法」としても、「既存住宅を取得して自分らしく暮らす手法」としても有効な選択肢です。
そして、住まいづくりにおいて断熱・省エネ性能を高める「省エネリフォーム」を掛け合わせることで、年中快適で光熱費も抑えられる理想の住環境を実現できます。
一方で、住まい全体の性能を引き上げる大規模な改修には一定の費用を要するため、国の補助金制度を賢く活用して費用負担を軽減することがポイントとなります。
そこで本パートでは、今年度実施している「既築住宅のZEH+改修実証支援事業」の対象要件や補助額などの事業の概要について解説します。
1) 事業概要
「令和8年度既築住宅のZEH+改修実証支援事業」とは経済産業省資源エネルギー庁が所管する事業で、既存戸建住宅を天井や外壁・内窓設置などの断熱改修や給湯器やエアコンなどの省エネ設備を導入することで、改修後の住宅が断熱等性能等級6以上及びBEI≦0.7となる改修工事を支援する制度です。
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事業概要 |
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補助事業名 |
令和8年度 既築住宅のZEH+改修実証支援事業 |
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申請対象 |
個人:既存戸建住宅の居住者且つ所有者 |
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対象となる改修 |
断熱等性能等級6以上及びBEI≦0.7 |
2) 補助金の額について
補助金の額については、断熱改修や省エネ設備の導入に伴う補助対象の費用の1/3以内が補助金として受け取ることができ、補助金の上限額は地域別に1戸あたり300万円、400万円となります。
また、改修効果を周知するための一般公開(オープンハウス等)を実施する場合、上記の金額に広報費が加算されます。加算額は、個人申請の場合、10万円、法人申請の場合、50万円となります。
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補助金の額 |
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|---|---|
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補助率 |
補助対象経費の1/3以内 |
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補助金の上限額(1戸あたり) |
●1~4地域※:400万円 |
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加算要件 |
個人申請:10万円 |
コラム:地域区分とは?
国土交通省が定める、 建物の省エネ性能を決めるための区分です。日本全国の気候(寒さ・暑さ)に合わせて1〜8の地域に分類しています(1地域: 北海道の一部などの寒冷地、8地域: 沖縄などの蒸暑地)。
3) 補助対象となる工事内容について
工事については、SIIに登録された、「既存改修」区分を有しているZEHビルダー/プランナーが住宅の改修に関与することが要件となります。
天井(屋根)、外壁、床、基礎いずれか1部位の外気に接する部分を全て改修することを必須要件に、以下の建材および設備が補助対象となります。
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補助対象 |
主な製品 |
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断熱材 |
天井・屋根・外壁・床・基礎 |
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窓・ガラス |
内窓設置・外窓設置・カバー工法 |
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空調設備 |
ルームエアコンディショナーなどの暖房・冷房設備 |
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給湯設備 |
電気ヒートポンプ給湯機や高断熱浴槽 等 |
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換気設備 |
熱交換換気システム 等 |
おわりに
本記事では、既存住宅をZEH+相当へ改修した事例を通じて、住まいの快適性向上や補助金活用のメリットをご紹介しました。補助金制度を活用することで、既存住宅であっても理想的な住環境を実現することが可能です。
なお、今年度の「既築住宅のZEH+改修実証支援事業」におきましては、現在二次公募を実施しております。住まいの省エネ化やリフォームをお考えの際は、ぜひ本事業の活用をご検討ください。
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本記事に掲載している内容は制度の概要を抜粋したものです。具体的な申請手続きや要件につきましては、必ずZEH+改修の事業ページで最新の公募要領を確認してください。